Mailmanで日本語を扱うときの注意 (English summary in the end) 日本語のメールは ISO-2022-JP を使うことが、RFC1468に定められており、 その後、MIMEによる使用可能な文字集合の拡張がなされていても、これが 事実上の標準規則となっています。一方で、Mailmanのようにプログラムの 中で自然言語を扱う際には、\ や < > といった文字のエスケープが問題と なり、最も扱いやすい文字集合は EUC-JP あるいは Unicode (UTF-8) とい うことになります。ここでは Mailman 内部と Web については EUC-JP に 統一することで、問題を解決しようとしています。 Mailman 2.1.x では、このように複数の文字集合が同一言語に使われる 場合でも最大限の努力で Web メールともにそれぞれの標準文字集合で 出力するようになっています。つまり、そのままで日本語が使えるように なって、2.1(.0)までのように文字変換モジュールを入れる必要はなくなり ました。もし、以前のバージョンからのアップグレードを行った場合には mm_cfg.py から下記の記述を削除してください。 削除> GLOBAL_PIPELINE = [ 'mc_Entry', ] + GLOBAL_PIPELINE 削除> DELIVERY_MODULE = 'mc_SMTPDirect' 削除> # for multi charset language 削除> def _(s): 削除> return s 削除> LC_DESCRIPTIONS['ja'] = ( _('Japanese'), 削除> 'euc-jp', ['iso-2022-jp', 'shift_jis'] ) 但し、日本語が使えるようになりましたが、いくつかの致命的でない不具合 が残っています。例えば、平文のメールに付加されるヘッダとフッタが MIMEの添付となってしまいます。また、日本でのメーリングリストは番号 付けができないと使われないというような、文化的不具合も残っています。 このため、これらの不具合を修正するパッチを作成して http://mm.tkikuchi.net/mailman-2.1.x+patch.YYYYMMDD に置くようにしています。 さらに、Mailman に同梱されている email パッケージにも若干の不具合が あり、こちらもパッチを作成しています。 http://mm.tkikuchi.net/email.patch.YYYYMMDD (これらのURLは変更される可能性があります. http://mm.tkikuchi.net/ の情報を読んでください) パッチの使用法は、GNUなどのサイトからダウンロードした、mailman-2.1.x.tgz を展開した後、まず、mailman-2.1.xディレクトリに移り、 patch -p0 < /path/to/mailman-2.1.x+patch.YYYYMMDD です。その後、README, INSTALLに記載された方法でインストールしてください。 次に、インストールされたディレクトリの下の pythonlib ディレクトリで patch -p0 < /path/to/email.patch.YYYYMMDD のようにパッチを当ててから、INSTALL に従って Mailman をスタートして ください。 * 2.0.x から 2.1 への更新 2.1 の保存書庫作成では, メールのヘッダに記述された charset に 従って処理を行います。2.0.x の初期のバージョンでは、文字コードを ISO-2022-JP から EUC-JPに変換しているにも関わらず、charset が ISO-2022-JP のままになっています。bin/arch を用いて新たに保存書庫を 再構築しようとするとエラーになりますので、charset 指定を修正して ください. 日本語で Mailman について Q&A したいかたは、mmjp-users メーリングリスト があります。これも、上記 URL からたどれますので、ぜひ御参加ください。 ******** 謝辞 ******** mailman.po と templates/ja/* の翻訳文について、安田幸広さんより全面的 改訂のご提案があり、これを採用させて頂きました。 池田荘児さんより mailman-member.tex と Defaults.py.in の翻訳を頂きま した。messages/ja/doc に入れさせていただきました。 以上、謹んでお礼申し上げます。(2004/01/22) ********************** by tkikuchi_at_is.kochi-u.ac.jp (2002/03/26) rev. for 2.1 final (2002/12/25) rev. for 2.1.1 (2003/02/14) rev. for 2.1.4+ (2004/01/22) I18N Jananization Note # There is one problem in Japanese message handling; Web documents are best treated with EUC-JP charset, while Mail messages should be in ISO-2022-JP. While Mailman-2.1.1 is now capable of treating these differences, I made a patch to brush up some small gritches in treating the mail and web pages. The patch should be available at http://mm.tkikuchi.net/ Patch and install procedure is ... - download and untar the src % cd mailman-2.1.x % patch -p0 < /path/to/mailman-2.1.x+patch.YYYYMMDD - configure and install % cd /pythonlib % patch -p0 < /path/to/email.patch.YYYYMMDD - start mailman Revised 2002/03/26 Revised for multi-charset 2002/12/10 Revised for 2.1.1 2003/02/14 Revised for 2.1.4+ 2004/01/22 Please visit http://mm.tkikuchi.net/ for more.